2018 9thqbio spatiotemporal

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定量生物学ハック 1/13 午後

組織形態を決める細胞骨格の時空間制御

  • 進藤 麻子(名古屋大学)
  • 要旨:TBA
  • 参考文献

[1]

組織形態を決める細胞骨格の時空間制御

  • 小田 祥久(国立遺伝学研究所)
  • 要旨:TBA
  • 参考文献

[1]

エンハンサーによる転写制御動態

  • 深谷雄志(東京大学 定量生命科学研究所)
  • 要旨:転写制御において中心的な役割を担うのはエンハンサーと呼ばれる機能性非コードDNA領域である。エンハンサーは結合する転写因子からのインプットを統合し、個体発生における遺伝子発現の時空間的特異性を決定する重要な役割を担う。我々はショウジョウバエ初期胚において転写活性をリアルタイムかつ一細胞解像度で可視化する独自のライブイメージング技術を構築し、エンハンサーによる転写制御の時空間動態の解明に取り組んだ。その結果、エンハンサーが「転写バースト」と呼ばれる転写活性の不連続性を緻密に調節することによって、遺伝子発現を制御していることが明らかとなった。さらに、エンハンサーは複数遺伝子に同時に作用し、同調的な転写バーストを引き起こすという新たな転写制御機構の存在を明らかにした。さらにエンハンサーが相同染色体間で作用する「Transvection」と呼ばれる遺伝現象をリアルタイム可視化する実験系を構築することで、単一のエンハンサーが相同染色体間で隔てられた二つの遺伝子から同調的な転写を生み出すことを発見した。このことは、エンハンサーが転写因子やRNA Polymerase IIが局所的に凝集した微小環境を作り出すことによって、遺伝子発現を動的に制御しているという新たな転写制御機構の存在を示唆している。
  • 参考文献

[1] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29606591

[2] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28457866

[3] https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27293191