第七回年会二日目1

From Japanese society for quantitative biology

チュートリアル 9:15-12:00

The 定量(The Quantification)

  • 講演者:青木一洋(京都大学大学院医学研究科 生命動態システム科学拠点

 時空間情報イメージング拠点)https://sites.google.com/site/qsimulationproject/

  • 要旨:昨今、生命科学研究を進めるにあたり、生命現象を定量することはほぼ必須のプロセスとなりつつあります。本発表では、実際にどのようにして生命現象を定量するのか、その方法論を実例を踏まえて紹介したいと思います。いわゆる古典的な生化学的な手法も説明します(これも大事です)が、最新のイメージングを使った定量法なども紹介したいと思います。対象としては、一細胞あたりのタンパク質の濃度、タンパク質間相互作用の強さ、細胞内のタンパク質分子の拡散速度、酵素反応速度といった反応速度論的なパラメーターから、より漠然とした現象の定量方法なども紹介する予定です。

タイトルTBA

  • 講演者:三浦岳(九州大学)

10分休憩

タイトルTBA

  • 講演者:近藤洋平(京都大学)

サバイバル電子工作~門外漢の門外漢による門外漢のための手抜きハードウェア制御入門~

  • 講演者:奥寛雅(群馬大学)
  • 要旨:実験をしていると,照明とカメラを同期させたい,とか,

ヒーターやポンプなどを一定時間ごとに作動させたい,とか ちょっとしたことを自動化したり,タイミングを合わせたいことがよくあります. ところが,こんなちょっとしたことでも,インターネットを調べると, やれトランジスタだ,プログラムだと,とても敷居の高い事柄が次々とでてきます. ただでさえ忙しいのにこんなところに時間をかけている暇はありません. 泣く泣く人間が気合いで頑張ったり,実験の設定を変更したり,という経験はありませんか?

このチュートリアルは,電子工作は知らないし知る気もない人が, 最低限の手間で簡単な機器制御を実現するための勘所を, 実物を使った「ハンダゴテ」フリーの実習を通して会得することを目的とするものです.

(注意1)なお,このチュートリアルの実習に参加を希望される方は, ページ下部「5. 持参するもの」にあげる実習に必要なものを予め購入の上, 持参して頂くことが必要です.

(注意2)このチュートリアルは実習を主体とするため, 受講を希望される方があまりに多くなった場合は貴意に添えない場合がありますので, あらかじめご了承くださいませ.

  • 内容予定

このチュートリアルでは,マイコンを用いた簡単なハードウェア制御を行います.

座学では, - (実験系)生物研究者がハードウェア制御を知る必要がある理由 - なぜPCではなくマイコンを利用するのか - よくある機器のインターフェース - 信号線と電力線 についてお話する予定です.

実習では, とても簡単に使えるマイコンボードであるArduino[1]を利用して, Arduinoの使い方, 外部機器のスイッチングを行う方法, またそのタイミングの制御方法を実習形式で体験します. 具体的には サッケードディスプレイ[2]と呼ばれる簡単なディスプレイを作ったり, カメラのシャッターのタイミングを制御したりする予定です.

  • 受講に必要な知識:高校レベルの電気回路の知識
  • 持参するもの(4点):

(1) USBポートがあるノートPC (windows or mac) (注意)当日はネットワークが繋がらない可能性が高いです. あらかじめ以下のリンクからArduino IDEをダウンロードし,インストールしておいてください. http://arduino.cc/en/Main/Software

(2) 制御用マイコン:Arduino nano 3.0 + PC接続用のUSBケーブル 例えばアマゾンだと1790円で売っているようです. http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88-SainSmart-Nano-ATmega328P%E6%90%AD%E8%BC%89-Arduino/dp/B00CJ7EARG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1408702049&sr=8-1&keywords=arduino+nano

(3) 普通のブレッドボード switch science, 257円 http://www.switch-science.com/catalog/313/

(4) 普通のジャンパワイヤ 10本 switch science, 360円 http://www.switch-science.com/catalog/620/

  • 参考文献

[1] http://arduino.cc/ [2] 渡邊淳司, 前田太郎, 舘日章: サッケードを利用した新しい情報提示手法の提案; 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol.6, No.2, pp.79-87 (2001)