年会2010セッション4
From Japanese society for quantitative biology
第二回年会 (セッション4)時空間ダイナミクスの定量生物学
日時
20010/01/11 13:30-15:30 セッション4
Chair
- 小林徹也(東大)
概要
機械刺激による表皮細胞間カルシウム伝播の数理モデル
- 長山雅晴(金沢大学理工研究域数物科学系)
培養表皮細胞に対して機械的に刺激を与えた場合,表皮細胞間をカルシウムイオンが伝播する現象が知られている.この現象を再現するための数理モデルを構成し,実験と比較することにより,表皮細胞におけるカルシウムイオン伝播の機構を数理的に理解することを試みる.また,機械刺激が強すぎた場合,機械刺激をうけた細胞が死ぬ場合がある.このとき,死んだ細胞の周囲の表皮細胞は高濃度カルシウムの状態を 維持することが実験でわかった.この機構も数理モデルから理解することを試みる.この研究は,生体表皮のおいて正常な角層直下では表皮細胞にカルシウムイオン の局在化がみらる実験結果を数理モデルから理解するために行った研究の途中成果である.時間があれば,生体表皮におけるカルシウムイオンの局在化についても紹介したい.