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*舘野 道雄(東大・生産研): | *舘野 道雄(東大・生産研): | ||
*要旨:近年、液-液相分離が膜を持たない細胞小器官の形成に主要な役割を果たすことが相次いで報告され、物理学・生物学・医学など広い分野で注目を集めている。本チュートリアルでは、液体の相分離現象として最も基礎的かつ理解の進んでいる、2成分単純液体混合系の相分離の物理について概説する。具体的には、2成分単純液体混合系の熱力学、不安定化機構、相分離ドメインの粗大化則の3点について説明する。特に、分子スケールの運動と粗視化モデルの対応が、直感的に把握できるように心がける。時間が許せば、コロイド分散系や高分子溶液系といった、複雑液体の相分離にみられる粘弾性効果についても触れる。 | *要旨:近年、液-液相分離が膜を持たない細胞小器官の形成に主要な役割を果たすことが相次いで報告され、物理学・生物学・医学など広い分野で注目を集めている。本チュートリアルでは、液体の相分離現象として最も基礎的かつ理解の進んでいる、2成分単純液体混合系の相分離の物理について概説する。具体的には、2成分単純液体混合系の熱力学、不安定化機構、相分離ドメインの粗大化則の3点について説明する。特に、分子スケールの運動と粗視化モデルの対応が、直感的に把握できるように心がける。時間が許せば、コロイド分散系や高分子溶液系といった、複雑液体の相分離にみられる粘弾性効果についても触れる。 | ||
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チュートリアル 11/6午前
9:00-12:15
チェアー:国田勝行(奈良先端大)、高木拓明(奈良医大)
9:00-10:30 「レーザー走査型蛍光顕微鏡の基礎, 光技術応用による機能向上 」
- 大友 康平(北大・電子研):
- 要旨:対象を蛍光標識し, 顕微可視化する蛍光顕微鏡法は今日の生物学・医学研究における重要なツールとなっている. 中でも, 対物レンズにて集光した励起レーザー光を走査し, 焦点からの蛍光信号を検知器に導き, 画像をPC上で再構築するレーザー走査型顕微鏡法の実用性は高く評価されている. 本チュートリアルでは, Nature Methods誌 2 巻 12 号に掲載された特集Focus on Fluorescence Imagingの総説を基に本法の基礎を振り返るとともに, 我々の研究グループが取り組んでいる多光子励起過程を利用したレーザー走査型顕微鏡法の技術開発研究について解説する. また, 北海道大学 電子科学研究所が運営する蛍光顕微鏡共用施設であるニコンイメージングセンターの概要についても紹介したい.
- 参考文献
10:45-12:15 「液-液相分離の物理の基礎」
- 舘野 道雄(東大・生産研):
- 要旨:近年、液-液相分離が膜を持たない細胞小器官の形成に主要な役割を果たすことが相次いで報告され、物理学・生物学・医学など広い分野で注目を集めている。本チュートリアルでは、液体の相分離現象として最も基礎的かつ理解の進んでいる、2成分単純液体混合系の相分離の物理について概説する。具体的には、2成分単純液体混合系の熱力学、不安定化機構、相分離ドメインの粗大化則の3点について説明する。特に、分子スケールの運動と粗視化モデルの対応が、直感的に把握できるように心がける。時間が許せば、コロイド分散系や高分子溶液系といった、複雑液体の相分離にみられる粘弾性効果についても触れる。
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