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From Japanese society for quantitative biology

定量生物学の会の概要

背景

現在、生命科学研究を担う多数の領域において、「定量的なアプローチによる研究」が、分子生物学的なアプローチを補完する1つの方向性として浮上しつつあり、すでに萌芽的な研究例が報告されています。

 「定量生物学の会」はこのような背景のもと、各領域において自ら手を動かして定量的な方向性を模索している若手研究者により、2回の準備会を経て立ち上げられた研究グループです。

会の目的

 本研究会は定量的な生命科学の方向性・問題点などを具体的に議論し、領域横断的な研究体制や連携関係をトップダウン的にではなく、最前線の研究を担う若手研究者(学生、PD、若手PI)によってボトムアップ的に模索することを目的としています。

会の活動

 具体的な活動としてはメーリングリストによる情報交換(参加はコアメンバーによる紹介制)と、以下に述べます2つの目的の異なる研究会の開催を行っています。

 1つ目は「年会」と呼ばれる会です。定量的な生命科学研究に携わる・もしくは携わる予定の研究者どうしが集まり、相互に情報を発信して技術的な問題や今後の研究の方向性などを模索する会です。

 2つ目は「キャラバン」と呼ばれる会です。定量的な生命科学研究の重要性や内容を、必ずしも定量的な研究に携わってはいないが興味を持っている研究者へ紹介しその意味を発信する会です。現在準備中の「遺伝研研究会」が該当し、今後も年に複数回、様々な研究機関で開催したいと考えています。

コアメンバー・世話人

研究会のウェブサイト

  URL: http://www.q-bio.jp

研究会の問い合わせ先

連絡先:q.biology at gmail.com (迷惑メール対策のため@をatと表示しています。at を @ に置換してください)

我々が考える定量生物学 2008

会として定量生物学とは何か?については情報を出さなければならないと思います。しかし一般的な「定量的な生物学」としてしまうと、たとえば分子モーターをやっている人や神経科学をやっている人など、様々な分野で「おれもやっているよ、でも何だで入っていないんだ?」ということになると思います。そこで、あくまで会が対象としている定量生物学である、といこと明示するために「我々が考える定量生物学」というタイトルにしてあります。また、我々が考える定量生物学も未成熟で、今後色々な人との議論で変わってゆくと思います。世話人レベルの議論では、無理をして普遍的な定義を示そうとするよりも、変わってゆく過程、外部からの意見を取り入れる姿勢、を示すという意味で、各年度ごとに定義をアップデートしてゆくのもおもしろいかと思いました。そのため2008という日付を入れてあります。 要約だけでも、top pageに置いた方がよいと思うのですが、どうでしょうか?(すぎむら)

定量生物学が立ち上がった具体的背景

バイオイメージングが発展→これまでに見過ごされてきた、あるいは解析出来なかった分子レベル、細胞レベルの現象が詳細に(可視化)観察できるようになった→それと共に対象となる現象を定量的に解析するツール、数理、実験手法の必要性が認識されるようになってきた→定量生物学はこれらの問題にいどむことで生命現象の定量的アプローチを推進する学問分野である。→本会は定量生物学に携わる研究者が具体的に何をすべきか、何がわかるか、といったことを議論し、ツールなどを共有するために立ち上げられた。

我々が考える定量的な研究の意義・位置付け

分子生物学黎明期以前におけるQuantitative biology の復興。ルネッサンス。

我々が現在想定している定量的な研究対象

過去には定量的な方法論を使っていたにもかかわらず、分子生物学的なアプローチの台頭によって、現時点において定量的な方法論が大きく衰退してしまっているような分野。

NOT: 1分子のみ、神経科学、マイクロアレイ、網羅的解析のみ(理由:すでに定量的な解析がかなり成熟し、忘れ去られたような状況ではないから)

対象は分子から個体まで、でも基本は細胞・組織。分子、個体においては、より高次・低次の現象との関係を意識したもの。

我々が定量的な解析が真価を発揮すると考える生命現象

  • 力(直接眼に見えない)、比率制御
  • 時空間配置
  • ゆらぎ(たくさんのサンプルを計って初めて意味のある量が得られる)
  • リズム現象(周期性があるもの、分子ではなく力学系で理解すべし)

あまりなじみは無いかもしれませんが。酵母では核と細胞質の体積比率とかが一定になってるみたいです。他にも細胞数がきっちり決まっていたりします。これらは数えることでわかってくる問題です。(まえだ)

我々が分野横断で目指すもの

かならずしも、「実験と理論の融合」だけを目指しているわけではない。 様々な分野間での融合があり得る。

生物システムを扱うにあたり、XXXは非常に有効な手段であり、XXXです。ただし、細胞生物学と生物物理学など実験どうしの融合も目指しています。

若手の連携 情報の交換、ツールの交換、ノウハウの交換

若手中心という体制の意義

会の特徴

画像データがメインで、アレイなどが対象外であることをどこかで書くべきだと思います。あと、なぜイメージングかも、簡単に。下の"定量生物学とは?"で書く?(すぎむら)

  • 画像データから定量的な情報を抽出している