Difference between revisions of "第三回年会 チュートリアル DIY"

From Japanese society for quantitative biology
Line 7: Line 7:
 
*講演者: 新井由之
 
*講演者: 新井由之
 
全反射照明顕微鏡による1分子蛍光イメージング技術が開発されてから約15年が経ちました。この間に各種顕微鏡メーカーから様々な形で全反射照明顕微鏡が発売されてきており、全反射照明による計測自体はかなり身近になってきたと思います。ですが、これら売り物の装置は値段が「そこそこ」するので、これから全反射照明で1分子イメージングをしてみたい、細胞底面の現象を見てみたい、という場合に若干敷居が高いように思います。全反射照明顕微鏡を作るには、幾許かの光学系の知識と、励起光源、いくつかの部品(高N.A.の対物レンズ、平凸レンズ等の光学部品)を用意すれば、製品化された装置を購入するよりもずっと安い値段で構築することが出来ます。また、自らの手で作成することから光学顕微鏡の原理も理解でき、本チュートリアルで取り上げる全反射照明のみならず、自分の実験に合った拡張も容易になります。本チュートリアルでは、細胞等の観察に最もよく利用されている対物レンズ型全反射照明顕微鏡を例に、全反射照明の原理の解説から、どのような物品が最低限必要なのか、それらをどのように組み合わせれば全反射照明顕微鏡を構築できるのかを紹介したいと思います。
 
全反射照明顕微鏡による1分子蛍光イメージング技術が開発されてから約15年が経ちました。この間に各種顕微鏡メーカーから様々な形で全反射照明顕微鏡が発売されてきており、全反射照明による計測自体はかなり身近になってきたと思います。ですが、これら売り物の装置は値段が「そこそこ」するので、これから全反射照明で1分子イメージングをしてみたい、細胞底面の現象を見てみたい、という場合に若干敷居が高いように思います。全反射照明顕微鏡を作るには、幾許かの光学系の知識と、励起光源、いくつかの部品(高N.A.の対物レンズ、平凸レンズ等の光学部品)を用意すれば、製品化された装置を購入するよりもずっと安い値段で構築することが出来ます。また、自らの手で作成することから光学顕微鏡の原理も理解でき、本チュートリアルで取り上げる全反射照明のみならず、自分の実験に合った拡張も容易になります。本チュートリアルでは、細胞等の観察に最もよく利用されている対物レンズ型全反射照明顕微鏡を例に、全反射照明の原理の解説から、どのような物品が最低限必要なのか、それらをどのように組み合わせれば全反射照明顕微鏡を構築できるのかを紹介したいと思います。
 
  
 
[[定量生物学の会_第三回年会_(2010/11)|第三回年会ページトップに戻る]]
 
[[定量生物学の会_第三回年会_(2010/11)|第三回年会ページトップに戻る]]

Revision as of 06:32, 27 September 2010

Do It Yourself


「超簡単!マイクロデバイス作製法 」

  • 講演者: 五條理保

「手作り全反射照明顕微鏡」

  • 講演者: 新井由之

全反射照明顕微鏡による1分子蛍光イメージング技術が開発されてから約15年が経ちました。この間に各種顕微鏡メーカーから様々な形で全反射照明顕微鏡が発売されてきており、全反射照明による計測自体はかなり身近になってきたと思います。ですが、これら売り物の装置は値段が「そこそこ」するので、これから全反射照明で1分子イメージングをしてみたい、細胞底面の現象を見てみたい、という場合に若干敷居が高いように思います。全反射照明顕微鏡を作るには、幾許かの光学系の知識と、励起光源、いくつかの部品(高N.A.の対物レンズ、平凸レンズ等の光学部品)を用意すれば、製品化された装置を購入するよりもずっと安い値段で構築することが出来ます。また、自らの手で作成することから光学顕微鏡の原理も理解でき、本チュートリアルで取り上げる全反射照明のみならず、自分の実験に合った拡張も容易になります。本チュートリアルでは、細胞等の観察に最もよく利用されている対物レンズ型全反射照明顕微鏡を例に、全反射照明の原理の解説から、どのような物品が最低限必要なのか、それらをどのように組み合わせれば全反射照明顕微鏡を構築できるのかを紹介したいと思います。

第三回年会ページトップに戻る
第三回年会チュートリアルに戻る


「今日から使える快適・無料イメージングソフト「マイクロマネージャー 」」

  • 講演者: 五島剛太

顕微鏡観察技術の飛躍的向上と多様化に伴い、流通する顕微鏡ソフトウェアの選択肢も非常に多くなってきている。これらのソフトウェアの多くが高価で、また制御可能なハードウェアの幅が(自社製品に限られるなど)狭いといった共通の欠点を持っている。本チュートリアルで紹介する無料顕微鏡制御ソフトウェアµ-Managerは、従来の顕微鏡制御ソフトの抱えるこれらの問題を解決すべく開発された。本ソフトの利点は以下のようなものである。1.無料なので負担なし。多色、経時、三次元、多点観察といった生物学分野で汎用される動作の制御はすべて難なくおこなえる。2.サポートされているハードウェアが充実しているので、手持ちのハードウェアを任意に組み合わせて制御できる。3.多種のプログラミング環境からの制御が可能で、顕微鏡制御システムのカスタマイズの幅が飛躍的に広がる。当日はµ-Managerのダウンロードから初歩的操作までを参加者に実際に体験して頂いて(ラップトップは御持参下さい)、その優れた操作性を体感して頂く予定である。本チュートリアルが皆様の顕微鏡ライフの充実に貢献することを願ってやまない。

第三回年会ページトップに戻る
第三回年会チュートリアルに戻る