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From Japanese society for quantitative biology
 
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4. 二階堂愛(理研CDB)「いかしにしてバイオインフォマティストがピペットを握るようになったのか」20 min <br>  
 
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5. 柴田達夫(広島大学)「生物学にとっての理論、理論にとっての生命現象」20 min <br>
 
5. 柴田達夫(広島大学)「生物学にとっての理論、理論にとっての生命現象」20 min <br>
6. 小林徹也(東京大学)「TBA」20 min <br>
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6. 小林徹也(東京大学)「「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」:その相対性」」20 min <br>
  
 
=== 講演概要 ===
 
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==== 小林徹也 「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」:その相対性」====
 
==== 小林徹也 「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」:その相対性」====
 「理論屋のウェット化」というと一見理論畑の問題のように思えるが、実は実験屋にも影響のある問題であると私は考えている。実験屋集団(理研CDB)の中で理論屋として3年間研究をすることによって、私が理論屋として得られたもの、周りの実験屋に貢献できたこと、をもとに、「実験」・「理論」を入れ替え関係を相対化することによって、「理論屋のウェット化」によって理論屋・実験屋にとって何が得られるのか?を具体化し、その必要性を示したい。
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「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」は、主語・述語の入れ替えに対して、相対的な関係にある。本発表では、実験屋集団(理研CDB)の中で理論屋として3年間研究をすることによって、私が理論屋として得られたものと、周りの実験屋の「ドライ化」に貢献できたことを紹介し、それをもとにして「実験」・「理論」の入れ替えによって「理論屋のウェット化」によって理論屋・実験屋にとって何が得られるのか?を具体化することを試みる。そして「理論屋のウェット化」という一見すると理論畑の問題が、実は実験屋にも影響のある問題であることを示してみたい。

Latest revision as of 10:37, 24 December 2008

第一回年会 (ワークショップ1)A matter of wetting in the quantitative biology

企画担当者

  • 原田崇広
  • 小林徹也(補助)

概要

これからウェットな研究にも取り組んでみたいドライ(理論・情報)の研究者に向けた、理論ベースの研究者が中心となっている実験研究のケーススタディ。また、理論・情報研究者が実験に深くかかわる意義などについての意見交換。

ワークショップの詳細

定量生物学の研究を進める上で、実験(ウェット)と数学・物理学・情報科学(ドライ)は両輪を成しており、その融合研究が様々な形で進みつつあります。それぞれの専門家が共同研究を行う場合もあれば、一人の研究者ないし一つのグループが両方をやってしまうケースもあります。 このワークショップでは、後者において、ウェットな研究を始めている、もしくは始めようとしている、ドライ研究者が自由に意見交換できる場となることを目的としています。

具体的な議題として、次のようなものを想定しています。

a. 理論ベースの研究者が、実験との融合研究(含:自ら実験)を行う意義
b. どのような問題が面白いか/貢献できるか?
c. 実際にやってみて良かったこと/苦労している点
d. 将来像

ワークショップでは、既にウェットな研究を行っているドライ研究者に、自らの体験談を交えつつお話をしていただく予定です。また参加者による自由討論も予定しています。ウェットな研究に興味のあるドライ研究者の参加を大募集します。また、実験ベースの研究者の参加も歓迎します。

タイムテーブル

1. はじめに(原田崇広)5 min
2. 原田崇広(東京大学)「"ぬれ"転移をめぐって」20 min
3. 黒澤元(東京大学)「私の中でおきた理論と実験の乖離」20 min
4. 二階堂愛(理研CDB)「いかしにしてバイオインフォマティストがピペットを握るようになったのか」20 min
5. 柴田達夫(広島大学)「生物学にとっての理論、理論にとっての生命現象」20 min
6. 小林徹也(東京大学)「「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」:その相対性」」20 min

講演概要

原田崇広 「"ぬれ"転移をめぐって」

ドライ系研究者(物理・数学・情報etc)が定量生物学に関わる方法はいろいろありますが,自分で実験をしたり,実験のラボを主催したりするケースがいろいろなところで増えつつあります.講演では,ドライ系研究者が実験をする流れをレビューし,メリット・デメリットや今後の方向性などについて個人的な経験談も交えながら議論してみたいと思います.

黒澤元 「私の中でおきた理論と実験の乖離」

大学院で理論生物を勉強した後,「実験をして,新しい理論をつくる」という野望のもと,ウエットの共同研究者に教えを請いつつ,合成生物学実験をはじめた。私がこれまで経験した困難や,実験することの意義について,何も知らなかった4年前の自分に伝えるつもりで,お話ししたい。

柴田達夫 「生物学にとっての理論、理論にとっての生命現象」

生物学は数理科学になりうるか、あるいは、数理科学は生命現象をあつかえるのか。私の答えはYES。YESという以外にこの会は成り立たない。 しかし、単純にYESでもこの会は成り立たないわけで、単純ではないところはどこにあるか、というところにこの会の立脚点があるのでしょう。 どこに困難さがあるのかを私の経験の踏まえて検討してみたい。(うまくいくかどうかわわかりません。。)

二階堂愛 「いかしにしてバイオインフォマティストがピペットを握るようになったのか」

遺伝子発現解析を中心として研究を進めてきたバイオインフォマティストが 自ら実験するに至った経緯と理由、そしてその苦楽について話題提供する。 特に自分で実験に取り組む方法とウェットのパートナーを見つける方法の 違いなどについても話したい。

小林徹也 「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」:その相対性」

「理論屋のウェット化」と「実験屋のドライ化」は、主語・述語の入れ替えに対して、相対的な関係にある。本発表では、実験屋集団(理研CDB)の中で理論屋として3年間研究をすることによって、私が理論屋として得られたものと、周りの実験屋の「ドライ化」に貢献できたことを紹介し、それをもとにして「実験」・「理論」の入れ替えによって「理論屋のウェット化」によって理論屋・実験屋にとって何が得られるのか?を具体化することを試みる。そして「理論屋のウェット化」という一見すると理論畑の問題が、実は実験屋にも影響のある問題であることを示してみたい。